イタリア編

イタリアには結納の風習がある

イタリアでは、結納の風習がありますが、日本ほど肩肘張ったものではなく、双方の両親と一緒に食事をして、親交を深めるというものになります。
結納を行う前に、それぞれの両親にご挨拶に伺い、結婚の了承を得てから、結納という名の顔合わせ、親睦会を行っていくのです。

結納の際には、新郎は婚約指輪を用意して、新婦の左手の薬指につけます
結納の場で、改めて結婚の報告をし、二人の愛を周囲に見せることが、イタリア流の結納のやり方と言えるでしょう。

結婚式の披露宴のタイプには、政府が執り行う政府結婚式と、教会で執り行う教会結婚式があります。
自分たちの好みのタイプを選んで大丈夫ですので、新郎新婦で話合いをして、どちらの結婚式タイプにするかを決めて行くでしょう。
イタリアの結婚式ではどちらかというと教会結婚式が執り行われることが多く、結婚式の準備など、結納の後に少しずつ行われていく傾向があります。

結婚式の時には米粒を投げつける

イタリアの結婚式の習慣として知られているのが、ライスシャワーです。
式の後に、新郎新婦が教会を出る際に、参列者が二人に米粒を投げて、祝福をするという習慣になります。
ライスシャワーの風習は近年日本でも取り上げられることが多い風習です。
米粒をぶつける理由は、イタリア語で米の発音と、祝福の発音が似ていることが理由とされており、幸せ一杯の新郎新婦に、乾いたお米を浴びせます。

米は必ず乾いた物で、炊いたものではありません。
炊いてあるお米だとただの嫌がらせになってしまいますので、勘違いをしてしまわないように注意をしましょう。
ライスシャワーは、上から降り注ぐように、丁寧にあてるようにして下さい。

ご祝儀はプレゼント形式が多い?

イタリアのご祝儀は、お金よりも、プレゼント形式で行われる事が多いでしょう。
結婚用プレゼントを用意している専門ショップも多く、結婚式参列の前に、そうしたお店に立ち寄る方が多いでしょう。

イタリアで特に特徴的なのは、新郎新婦が事前に専門店に出向き、自分たちの欲しいものをリスト化して、お店の人に渡しておくという者です。
結婚式の参列者がそのお店を訪れれば、新郎新婦の欲しいものリストが一目瞭然ですので、そのリストに乗っている商品を購入します。
購入した後は自分の名前を書いてご祝儀としてプレゼントすることが出来るのです。

このようにご祝儀は現金で渡すのではなく、現金よりも暖かみを感じる、プレゼントという形を取るのが、イタリアの結婚式で多いでしょう。
情熱の国イタリア、人情を大事にする国イタリアとして、相手に喜んで貰えるような工夫を凝らすことが、イタリア人の特徴です。