ギリシャの結婚は教会が主体となる
ギリシャは国民の多くが正教会のメンバーなので、結婚式を取り仕切るのは教会です。
婚姻届も役所でなく教会が取り仕切りますし、日本での結納にあたる両家の顔合わせも教会で行います。
その際、司祭に婚姻の申し込みをし、結婚式の日時を決めてもらうのです。
入籍を済ませて一定の期間を置いてから結婚披露宴があるのですが、それも教会で行われ、プラン等も教会が主導になります。
そのために、結婚式はオープンで招待客以外でも入れるのです。
ギリシャでも日本のように親族や友人を招くのですが、教会でのイベントになるので、通りすがりの人でも入ることが出来、一緒に祝ってもらえます。
結婚式の関するお金について
結婚式の費用は新郎新婦の友人たちが折半して払うというのは、ギリシャ独特です。
この慣習はどれだけ、周囲が二人の結婚を祝福しているかという確認をとるということになのでしょう。
祝儀は現金以外に品物でプレゼントという場合が多い様で、友人たちは式の前にご祝儀としてのプレゼントを渡しておくようです。
しかし、親族やごく親しい人となると事情は違い、数万円単位の現金でのご祝儀を渡すということになっています。
また、日本のような引き出物はなく、披露宴でのお料理のおもてなしが結婚式費用のお返しのようなもので、披露宴費用は新郎新婦が負担するようです。
二次会にあたるパーティーはごく親しい人のみ
ギリシャでも、日本の二次会にあたるようなパーティーはありますが、こちらはごく親しい人のみの出席となります。
教会での結婚式が誰でも、飛び入り参加OKだったのに対して、こちらに関しては出席者が限定されるというわけです。
本当に親しい人と過ごしたいと内輪で過ごしたいという中身の濃いパーティーなのでしょう。
飛び入り参加のできる教会での結婚式と比べると、対象的なところが面白いものです。
親族の結びつきは濃厚
ギリシャでは結婚後の親族同士のお付き合いは、濃厚になるようです。
元々、ギリシャ人は家族の結びつきが強いものなので、結婚となると家と家との結びつきがより強固になるのでしょう。
日本では、だんだんと結婚を家と家との結びつきという考えが薄れてきていますから、この点もギリシャとは異なるところです。
もしかしたら、家と家の結びつきを重視した昔の日本のような感じなのかもしれません。
結婚式を新聞で告知する
また、日本と違い、ギリシャ独特と思われるのが結婚式を新聞で前日に告知するというところです。
日本では、芸能人などの有名人だとこのようなことはありますが、一般人だとあり得ないことでしょう。
ギリシャは特に有名人でなくても新聞に告知されるということで連日の新聞に結婚式の告知があるようですから、個人情報厳守等の厳しい規定がないのです。
ギリシャ人のフレンドリーで明るい性格は、このように結婚が新聞でオープンになる事から見ても頷けるものです。
めでたい祝いごとを国民皆に告知することで、幸せをシェアしようという考え方かもしれません。
このように、幸せを分け合うことで皆がより大きな幸せを得られるということがあるような気もします。