イギリス編

イギリスの結婚式は家族を大事にするスタイル

イギリスの結婚式のコンセプトは、家族を大事にするスタイルです。
結婚式は新郎新婦だけで作るものではなく、お互いの両親、家族とも一緒に作るもの、家族を大事にすることが、最も大切とされています。

例えば、新郎新婦のメインテーブルは、新郎新婦だけではなく、それぞれの両親や、親友も一緒に座ります。
横一列に同じテーブルを囲んで、新郎新婦を中心に、みんなで楽しくおしゃべりをしながら式を行う事が多いでしょう。

また、日本とは違い、職場の上司を招待しないという形式も多い点が特徴です。
家族との時間、友人との時間を大切にしたいと考えている方が多いからこそ、会社の人間、仕事の人間を義理で呼ぶという方もあまり居ないと言えます。
もちろん新郎新婦やご家庭によっても異なりますので、その点はご家族によって違うと言えるでしょう。

お互いの両親にプレゼントを渡す習慣

家族を大切にするイギリスの結婚式だからこそ、結婚式の最中も、様々なプランが盛り込まれています。
例えば、スピーチが終わった後に、お互いの母親と親友に、プレゼントを渡すというのも、その風習の1つでしょう。

スピーチは、新郎、新郎の親友、新婦の父によって行われますが、基本的に、食事の後に、世間話のように、参列者を笑わせるような、ユーモアのある思い出話をされることがほとんどです。
二人の思い出、新郎新婦の思い出を語り、場が和んだところで、プレゼントを贈られるでしょう。
このプレゼントは、今まで育ててくれたお礼としてはもちろん、結婚式の準備のお礼として渡す事がほとんどです。
ご両親、親友にそれぞれプレゼントを用意して、これからも宜しくお願いしますの意を伝えていきます。

ファーストダンスの文化も根強い

イギリスをはじめとした欧米諸国では、結婚式の際に二人で始めてダンスを踊る、ファーストダンスの文化も強く根付いています。
社交ダンスのようなもので、新郎新婦二人の初めての共同作業として、参列者の前でダンスを踊っていくのです。

ウェディングドレスとタキシード姿で二人が踊る姿は非常に美しく、ファーストダンスに憧れを持つ参列者も少なくありません。
ファーストダンスで使われる曲はゆったりとした曲が多い物の、きちんと練習をしないと、人前で披露することが難しいですので、有る程度の練習時間が設けられます。
ダンス文化に触れることが少ない日本人とは違い、元々ダンスが得意な方が多い欧米諸国では、積極的に取り入れられている文化と言えるでしょう。

このファーストダンスは、日本で言うところのケーキ入刀の文化になりますので、しっかりと二人で練習をして、結婚式に臨むことが大切になります。