エジプト編

結納品として金の装飾品を贈る エジプトの結婚

エジプトでは、結婚の前に行われる結納のシステムがあります。
結納の際には、男性側から女性側に品物が送られますが、金で作られた装飾品を贈ることが風習となっています。

金の髪飾りやネックレス、腕輪等、本物の金で作られたアクセサリーを、ご家族や周囲の人に見てもらいながら、女性に贈ることで、結納が完了するのです。
装飾品に特に指定はありませんが、より高価な物を贈ることが基本とされており、一種のステータスとして判断されるポイントになります。

ご家族の見ている前で必ず行う事も大切なポイントで、見ている前で贈ることで、正式に結納が受理されたという証になるのです。
結納の際に贈られた装飾品は、一生涯大事にする女性が多く、自分の形見として、お子さんに託す方も少なくないでしょう。

エジプトの結婚式は大人数で行われる事が多い?

エジプトの結婚式の規模は大きいタイプが多く、200人規模で行われる事がほとんどです。
親族や友人を始め、会社の上司や同僚に至るまで、自分の人生に関わり合った全ての人を呼んでいるのではないかと言うほどの人数が集まります。
基本的には親しい人のみを招きますが、規模が規模ですので、ある程度関係性の無い方を招くこともあるようです。

結婚式の開始は夜からが多く、そこから深夜まで行われ、そのまま二次会にもつれ込むという事が少なくありません。
夜通し楽しく新郎新婦を祝うという方も多く、中には、朝までどんちゃん騒ぎをしているような場合も有るでしょう。

結婚式での料理はビュッフェスタイルですので、自由に取ることが出来ます。
式によっても異なりますが、様々なタイプの料理が所狭しと並べられていますので、自分の好きなように美味しい料理を堪能することが出来るでしょう。

結婚式はステータスとしている男性が多い

エジプトの結婚式は、男性の場合特に、一種のステータスと考えている方が少なくありません。
その為、結婚式の規模を出来るだけ大きくすることはもちろん、結婚式をとにかく重要視している男性が多いでしょう。

結婚式にかかる費用は、全て男性が負担することがエジプト式です。
ホテルに出てくる料理や、その後の二次会、更には結納品まで、全ての費用が男性持ちという風習があるでしょう。
結婚式はステータスという点は、このことが理由と考えられます。

また、参列者からご祝儀などをもらうことは一切ありません。
その為、日本とは違い、全ての金額は新郎の負担となると言えます。

このように、新郎に大きな負担がかかる傾向がある点が、エジプトの結婚式の特徴の1つだと言えるでしょう。
中には、結納品を用意するお金で式を挙げられないという方も、少なくありません。