オーストラリアの結婚事情の日本との違い
やはり、国が違うとしきたりや文化の違いがあるように、結婚についてもずいぶんと違いがあります。
まず、日本のように結納や引き出物の文化はありません。
こういったところは、考え方の違いにもよるのでしょう。
オーストラリアの結婚事情として日本との大きな違いは入籍の手続きが午前中と決まっているところです。
そして、この手続きの時に指輪交換も行うということですから、何とも不思議な感じがします。
日本では入籍の時間などは決まっていませんが、オーストラリアは結婚式当日の午前中、役所か結婚登録所で入籍手続きをすることになっているそうです。
結婚登録所というのも、オーストラリア独特で日本にはありません。
そして午後、教会で式が行われますが、カトリック信仰から抜けている、どちらかが別の宗教、費用の関係で式を挙げないというカップルは午前中の手続きのみです。
式を行う場合、結婚式は女性のためという考え方から費用は女性側の親が持つことになっているのも、オーストラリアならではでしょう。
このようなことから、姉妹がいるという家庭の出費は大変なことになってしまいます。
ご祝儀は欧米と同じで物品になり、招待する側が希望リストを出し、その中から選んでプレゼントするという形ですが、結婚前からいっしょに住んでいるというカップルも多い最近では家庭用品はそろっているので特にいらないということで、現金を希望する場合も多いようです。
現金の場合は30~200ユーロが妥当な額となっています。
教会の挙式後は二次会として、会場の近くで立食パーティーやガーデンパーティーが行われます。
そのような二次会の後も、場所を変えてホテルなどでのパーティーがあり、結局は明け方近くまでの長いパーティーが続きます。
そのため、女性は式に参列するためのフォーマルなハイヒールの靴の他に長時間のパーティーに参加するための楽に履ける靴の二足を用意しなくてはいけません。
そして素敵な風習ですが、結婚式を終えたカップルが家に初めて入る際は夫が妻を抱きかかえるということになっています。
また、家の外は飾りつけでいっぱい、家の中も飾り付けと近所の人からのお祝いの品でいっぱいになっているそうです。
最近のオーストラリアの結婚事情の問題
最近は式を挙げないカップルや結婚をしないで、一緒に住むというカップルも増えているようです。
上記に挙げたように費用が掛かる事がその原因で、親に頼らず自分たちのみでとなると、結婚というしきたりにこだわらないという考え方の人が増えてきたのでしょう
何と、40代で50%が結婚をしていない事実婚状態となっています。
そのため、別れることも簡単で子供がいる場合は、子供に寂しい思いをさせてしまうということも多々あり、社会問題と化しているのです。
最近は日本でも、離婚は増えています。
かつては愛し合い、子供がいるような仲でも、冷めてしまったら簡単に別れてしまうという傾向は日本と似ているかもしれません。
子供の気もちを考えると、これでいいのだろうかと思わざる得ない状況です。