共通の趣味であった電車をコンセプトに
これまで様々な挙式披露宴を行ってまいりましたが、中にはかなり強い特色を持った例があります。
こうしたプランニングをご紹介することで、発想を広げるきっかけになるかもしれません。
場所として、かなり特殊な例となったのが、電車好きだったお二人の場合です。
電車の中には貸切することができる場合があります。
意外と多くの路線で行われていますが、JR路線ではめったに行うことができません。
過去に山手線50周年記念で募集された例はありますが、地方路線などで考えると実現できることがあります。
お二人とも電車が好きだったため、貸切サービスを利用し一気に装飾を加え、内部を華やかに飾り付けました。
結婚式ということで、披露宴は別会場を用意していたものの、すべてを電車に絡めた演出をすることで、統一感を出したのです。
特に席札も披露宴会場までの路線をモチーフにした演出などをおこない、すべてを電車尽くしにして仕上げました。
統一したコンセプトにすることで、ゲストの方々も楽しんでいただけた挙式になったのです。
こうした特殊な会場の場合、企画よりも準備がポイントになります。
プロセスも楽しいものとなりましたが、こだわりぬいた形となりいい経験になったことも確かです。
お二人の中に今でも生きる学校での思い出を
現在は使われていない学校を利用した結婚式も強い思い出に残っているプランのひとつとなりました。
お二人は、すでに違う土地で生活されていましたが、昔を思い出して結婚式を挙げたいという理想がこの時の大きなポイントとなったのです。
お二人が通った学校は、すでに統廃合により廃校となって多目的施設として使われていました。
ご両親だけではなく、古くからの友人も地元に残っていたことが、他のところへ行かれた方もご招待しやすい環境となったのもおおきかったでしょう。
多目的施設となった学校を使い、昔のような黒板や学校の机やいすを使って雰囲気を作りだしてみました。
そこに、手作り感の強い装飾をして、少しでも昔を思い出せるような環境を作りあげたのです。
こうした演出ができたのも、学校内の写真がいくつも残っており、新郎新婦をはじめゲストの型の中にある思い出を作り出せることができたのも大きかったでしょう。
お料理に関しても、昔の給食の一部を取り入れたものを地元の企業に依頼し、実現することができました。
特別豪華な料理ということではなく、あくまでもこの環境を生かすことをコンセプトとしたことも重要だったでしょう。
学校という環境にこだわり、昔を思い出しながら同窓会に近い感覚を作り出すことができたことで、とても思い出に残る結婚式となりました。